弓のネジに油ってどうなのか2013/01/29 20:48

ヴァイオリンの弓の話です。

今、弓の毛替え作業をやっているのですが、写真のこのネジ、油でギトギトなのです。
この弓の前回の毛替えを行った人物が、ネジに油を付けたのだと推測されます。
私は油は使いません。
人によって考えは違うだろうけれども、この部分に油を付けるのは正しいことなのでしょうか。

油って、付けるのは簡単だけど、落とすのはとても困難です。
油はいろんなところにくっついて広がっていきます。
油はいつまでもなくなりません。
それが油の性質だからね。

私は毛を触る前には石鹸で手を洗います。
なぜなら弓毛に余計な油分や汚れを付けたくないからです。
毛替え中は数回洗うことになるので、毛替えの後は手がガサガサです。

ネジに油が付いた弓を扱う場合は、私は初めに油をよーく拭き取ります。
この拭き取り作業だけでもどれだけ時間がかかることやら。
それでも完全に取り去るのは不可能で、毛替え作業中に一度や二度は油が手に付いてしまいます。
そのたびにまた手をゴシゴシ洗います。

それと、弓の機能にかかわる問題として、
ネジに付けた油は弓本体の木にも付着し、滲み込んでいます。
木は、油が滲みることで性質が多少変わると思いますがどうなんでしょう。
弓にとっていいことなのでしょうか。






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